3度目の、そして30年ぶりのパリでした。
「私のペースで、こころゆくまでパリの美術館で作品と対話すること。」
ずっと心に抱きつづけていた夢を実現することができました。
ルーブル、オルセー、オランジュリーに加えて、どうしても外せないギュスターブモロー(my favorite!)。そしてオペラガルニエ、サントシャペル、あとは多くの美術館がお休みの月火には、シャルトル大聖堂やジベルニーのモネの庭にも足を伸ばしました。
この美術三昧の全行程で青空が晴れ渡る・・・という、雨女の私としては奇跡の天気!
前半はまさに夏。後半は秋めいて。気まぐれなパリの気温に少し体調を崩しましたが・・・
フランスの空は乙女心のようでした。まさしく「ラ・フランス」。
でもその刻々と変化する光は、シャルトルのバラ窓やサントシャペルのステンドグラスを豊かな表情にきらめかせました。信仰心のない私にも神の存在を感じさせるほどに。ジベルニーの庭も池も光満ちて、一瞬、モネのまなざしを追体験したかのようでした。「モネはきっとこんな光を追っていたのだろう」と。
オルセー、ルーブルは各々夜間まで開館している曜日を選び、鑑賞時間に余裕をもたせました。日本では年間30~40展ほど美術館に足を運んでいるので、オルセーでは再会する作品が多かったのですが、時計台の裏に回るのは初めて。カフェカンパーナで食事をとりながら、その光景を時とともに心にしっかり刻んだのでした。ルーブルは朝から夜までかけてなんと全館を踏破!(早足ですが)事前にルーブル関連書籍でルート研究していた甲斐がありました。門外不出のモナリザには、最前列左側で40分間も向き合えました。大混雑はドゥノン翼だけで、リシュリュー翼、シュリー翼はemptyといってもよいくらい独り占めの空間。マルリー・ビュジェの中庭でリフレッシュ、あのフェルメールも独り占め(再会でしたが)。他のびっくりするような名画も独り占め。贅沢な時間でした。最後にドゥノンのアポロンのギャラリーを瞼に焼きつけ、ルーブルをあとにしました。
6日目はギュスターブモロー。2度目に訪問した時にはなんと閉館日で悔しい想いをしたので、必ず会いに行く、と心に決めていました。実は小さな美術館が好きな私。この美術館は彼の邸宅だったもの。モローの在りし日の面影を探しながら、ゆったりと心の中のモローと対話することができました。ナイトクルーズまで時間があったので、パリ市立近代美術館へ。これもmy favorite ラウル・ドゥフュイの壁画「電気の精」に会える!と思ったのも束の間、temporaly closed!また宿題ができました。
最後の夜は、アラン・デュカスのセーヌ川ナイトクルーズ。夜のオルセーやルーブルを船上から眺め、風邪気味なのにワインを傾け、気が付けば10:00pmジャスト!エッフェル塔のシャンパンフラッシュ!下船してからもトロカデロ広場近くでふと振り向くと、11:00pmのシャンパンフラッシュ!2度のシャンパンフラッシュで最終章のパリの夜を締めくくりました。その輝きはおそらくずっと私の心の水底で美しい泡をきらめかせ続けるでしょう。団体パック旅行ではとても叶えられないものでした。
マイヨーロッパ様、数々のアドバイスありがとうございました。
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