念願のヨーロッパに行って来ました。
ツアーではなく、その土地の人々がどんな生活をしているのか、足で歩き、目で肌で感じ、
ツアーでは行くことはないだろう裏通りの小さなお店をのぞいたり、そのような旅がしたいと思っていました。
今回マイヨーロッパさんに出会えて、限られた予算、日程、その他たくさんの要望をお伝えすると、
快く何度もプランを練り直してくださり、本当にすばらしい旅をすることができました。ありがとうございました。
今回は、私と娘の行きたいところ(おもにデザインに関する建築やお店)を旅して来ました。
■ 9/18 関空→アムステルダム
オランダはアムステルダムに向け、いよいよ出発!
覚悟はしていましたが、長時間のフライトはなかなか寝付けず、窮屈で大変辛いものでした。
12時間後、予定通りアムステルダム・スキポール空港に到着。
大きな期待と不安の中、旅はスタート!
空港から列車で市内へ。
日本のように案内も親切でなく、チケットを買うだけで早速戸惑いました。
アムステルダム市内は予想より寒く、小雨が降り出していましたが、
明日の予定を組むために街の下見に出ました。
しかし6時になるとお店は閉まってしまい、早々にホテルに引き上げました。
■ 9/19 アムステルダム → プラハ
まだ時差ボケが残っていましたが、アムステルダム2日目は予定満載で出発!
まずはオランダの建築家集団 「MVRDV」 が建てた「サイロ=ダム」へ。
川辺にせり出して作られた建物は開放的で、景色も抜群で個性的なものでした。
途中、雨が突然降り出し、晴れて虹が出たかと思えばまた雨が・・・・おまけにひょうまで!
現地の人達は心得たもので、サッと雨ガッパをはおって自転車に乗っています。
その自転車も、聞いていた以上の数とスピードには驚きました。
中心街に戻り、運河からの「カナルハウス クルージングツアー」に参加。
上から見るのとは違って、かわいらしい家々の街並がきれいで、大きな建物もなく空が高く広く感じました。
途中で船を降り、世界的に有名な木造コンサートホール「コンセルトヘボウ」へ立寄ります。
ランチタイムに行われる無料コンサートが目当てだったのですが、開始30分前に着くもすでに長蛇の列!
それでも運良く入ることができ、これがとても素晴らしい体験となりました。
この日は、まだ若い学生3人のコンサートで、
楽器はピアノ、ヴァイオリンにコントラバス。
演奏はもちろん、ホールの音響が素晴らしく、
お腹にまで響いてくるようで感動的でした。
観客も老若男女問わずたくさんの人が来ていて、
日常生活の中に、
音楽が自然に溶け込んでいるのだなあ・・・
と実感しました。
トラムに乗って、
オランダのデザイン集団 「droog」 のショップへ。
おもしろい雑貨や作品が展示してあり、
楽しいお店でした。
ショップの2階には、
前日にオープンしたての「Hotel Droog」のカフェ。
サーモン、アボカドのサンドウィッチと
かぼちゃのスープがとてもおいしかったです。
今夜は夜行列車に乗ってプラハへ。
寝台車は、狭いながらもシャワー付き個室で、
気を遣わなくてよいので一安心。
ドイツを横断し、
田園風景や街並を楽しみながら
プラハへ向かいました。
■ 9/20〜21 プラハ市内観光 → ロンドン
午前中に、予定より30分遅れでプラハに到着、さわやかな晴天。
今回の旅行で一番来たかったプラハ!
まずは、カレル橋、そしてプラハ城へ。
カレル橋のほとりのカフェでお茶をしながら、プラハ城や赤いトラム、ヴルタヴァ川の流れを 見ていると、
とてもゆったりとした気分になれました。
プラハの街並は映画や絵本の中にいるようで、歴史も感じられて、とても美しかったです。
カレル橋界隈のお店で、ホーローのコップや手作りのアクセサリー、マリオネットなどを購入。
値段交渉をすると、カード払いではなく現金なら安くできると言われたので両替所へ。
しかし、1軒目で提示されたレートが、前日ネットで調べた額よりはるかに悪く、店員の言動も怪しい。
結局、他の両替所を探し、そちらで両替しました。
「プラハにはぼったくりをする両替所がある」というのは聞いていましたが、本当にあって驚きました。
気を取り直して、マイヨーロッパさんオススメのビアホールで、チェコの黒ビールを堪能!
市街地も巡り、とても充実したプラハ滞在でした。
21日午後には、空路ロンドンへ。
ロンドン市内に着いた頃にはすっかり日も落ち、
小雨が降っていました。
ホテルに到着して、やっと落ち着ける・・・・
と思ったのですが、ここで初めてのトラブル!
何かの手違いで予約が入っていないとのこと。
受付の方が親切に対応してくれて
事なきを得ましたが、
海外ではこういうトラブルはつきものなんだなと
改めて感じました。
■ 9/22〜23 ロンドン → 湖水地方
翌朝ホテルに荷物を預けて、1泊2日で湖水地方へ。
ロンドンから3時間ほどでウィンダーミア駅に到着。
昨日のロンドンとは一転、こち らは快晴です。
クラシックなホテルからは湖面が見え、本当に静かなところでした。
旅が始まってから都市観光が続いていましたので、緑の多いこの場所でとってもリフレッシュできました。
23日はウィンダーミア1日ツアーに参加し、湖水地方巡りをしました。
牧場や丘陵が延々と続き、統一された石造りの家々には花がきれいに植えられ、本当に感激でした。
ぜひこういう所に住んでみたいなぁ・・・と思いながら、雨のロンドンに戻ったのでした。
■ 9/23〜25 ロンドン観光
今日から3連泊でロンドンに滞在。
ここでは、おもに娘が行きたい場所を中心に回ります。
おしゃれ雑貨やセレクトショップ等が立ち並ぶマリルボーン・ハイ ・ストリートや、
ビッグベン、タワーブリッジなどの主要観光地も巡り、
せっかくロンドンに来たので、アフタヌーンティーも体験してみることに。
老舗の 「Fortnum & Mason」 で、優雅な一時を過ごしました。
移動は地下鉄がほとんどでしたが、特に怖いという印象はありませんでした。
ただ、こちらの人は体が大きい人ばかりなのに、車両は小さく窮屈そうなのがおかしかったです。
映画の舞台にもなったノッティングヒルのポートベローのアンティーク市をはじめ、
リバティの本社やデザイン博物館にも行くことができ、3日間ではありましたが、とても楽しめました。
■ 9/26〜28 ロンドン → パリ → 南仏エクサン・プロヴァンス
朝8時半発のユーロスターでパリへ。
イギリスとフランスはこんなに近いのか! と思うほど、あっという間に着きました。
凱旋門近くのホテルはパリのど真ん中で 、窓からはエッフェル塔を眺めることができます。
夜のライトアップもきれいでした。
パリでも地図にかじりつきながら、街中を散策。
3日間乗り放題のチケットを買ったので、
移動は地下鉄をフル活用しました。
パリの地下鉄はスリが多いと聞いていたので
少し緊張しましたが、
実際に利用してみると案内も分かりやすく、
とても快適でした。
フランスは面積も広いですが、すべての建物や道路も大きく広い・・・・
凱旋門の上から見たパリの街並は、古いものと新しいものがうまく調和されていて、とてもきれいでした。
ただ、街中のあらゆるところにゴミやたばこがポイ捨てされていて、少し残念でした。
パリ最終日は、この旅2番目の目的であるシャトーブロカントのアンティーク市に行きました。
短い時間でしたが、欲しいものがいっぱいあり、選ぶのに迷ってしまいました。
ガラスの調味料入れや卵を入れるかご、ホーローの水さしや皿などを見つけて大満足!
トランクに入る限り、たくさんのものを買って帰りました。
地元の人たちは、屋台でチーズやかき料理をつまみにワインをゆっくり飲みながら、
ゆったりとマーケットを楽しんでいました。
時間があったらそんな風に一日を過ごしてみたかったなぁ・・・と思いながら、マーケットをあとに。
リヨン駅からTGVに乗って、いよいよ旅の最終目的地である南仏、エクサンプロヴァンスへ。
■ 9/29〜10/1 南仏エクサンプロヴァンス
エクサンプロヴァンスは 、地図がなくても迷わないほど小さな街で、散策するにはちょうどよい大きさでした。
エクサンプロヴァンスの街は半日で十分回りきれたので、マルセイユにも列車で足を伸ばしてみましたが、
駅に着くと同時に、あいにくの雷とどしゃ降りの雨になり、仕方なくトンボ帰りすることに。
地中海を海辺のレストランから楽しみたかったのですが、車中から眺めるだけとなってしまいました。
30日はリュベロンの小さな村巡りに、
ツアーで連れて行ってもらいました。
参加者は私たちだけだったので、
ガイドの方と3人で和気あいあいと楽しめました。
フランスは広く、小さな村は点在しているので、
それらを回るのは遠いなあと実感しました。
「フランスの最も美しい村」の認定基準は、「人口2千人まで」とか「歴史に残る遺産や遺跡が最低2つはある」
などという条件があるそうで、昔のままの石造りの家々はかわいくもあり、素朴でとてもよかったです。
バカンスシーズンには道も混むようですが、オフシーズンだったので人も少なく、
ゆっくりと見学することができました。
ただ、セナンク修道院の有名なラベンダー畑は、花のシーズンが過ぎていて見れず、ちょっと残念でした。
■ 10/1〜2 南仏エクサンプロヴァンス → 関空
いよいよマルセイユ空港から、アムステルダム経由で帰国の途につきます。
初めてのヨーロッパ個人旅行は、大きなアクシデントもなく、
とてもとても充実した15日間を過ごして終えることができました。
行ってみたい!と思って いたところが予想に反してイマイチだったり、
たまたま通りかかったところがとてもステキなところだったり、
「百聞は一見にしかず」 を体験できた旅でした。