1万7千年前にクロマニョン人によって描かれた洞窟壁画の最高傑作、世界遺産ラスコーの複製、ラスコー3が日本にやってきました。
1940年に地元の少年たちによって偶然発見されたラスコー洞窟は、保全のため1963年に閉鎖されましたが、1mm以下の精度で、壁画だけでなく洞窟の壁の隆起や岩などもそのままに再現されたラスコー2が、1983年から本物の洞窟近くで一般に公開されています。
今回、日本にやってきたものは、フランス政府公認のもと製作され、世界を巡回している「LASCAUX INTERNATIONAL EXHIBITION」です。
黒、赤、黄色、琥珀色など、様々な顔料や石器を使って描かれた牛、バイソン、鹿などの生き生きとした姿に、きっと驚かれることと思います。
私たちは、5~6年前にラスコー2を訪れました。洞窟の形を利用して、動物を立体的に見えるように描かれているところもあり、その躍動感に驚かされました。
上野でご覧になった後に、ぜひフランスの本物(あ、イヤ偽物ですが・・・)をご覧になりませんか?
ラスコー洞窟は、フランスの南西部ボルドーから東へ車で約2時間、トゥールーズからなら北へ車で約2時間半のところにあります。
近くには、中世以降の町並みが残り、数々の映画のロケ地となっている美しい町サルラや、サン・シル・ラポピーなどの「フランスの最も美しい村」協会認定の村々、ドルドーニュ川のクルーズや映画「ジャンヌ・ダルク」の撮影にも使われたベナック城など、見どころもたくさんあります。もちろん、ボルドーやピレネーとの組み合わせも可能です。
ぜひ、ラスコー2とフランス南西部の「フランスの最も美しい村」へお出かけ下さい。