スペインの巡礼地、サンチャゴ・デ・コンポステーラのパラドールにお忘れになった、O様の結婚指輪がFedexで届きました!新婚さんですもの、本当によかったですねぇ。
指輪をホテルに忘れてきたとご旅行中に連絡を頂き、パラドールに連絡を取ったところ、キチンと保管をしてくれていました。なんてラッキーなこと!
日本では当たり前のことですが、残念ながら、ヨーロッパで忘れ物をしても、出てくる可能性は非常に低いのです。今までにも、数々のお客様の忘れ物捜索をしてきましたが、出てくることはごくわずか・・・・
私が旅行業界に入って間もない、まだ新人のころ、「バスの中にカーディガンを忘れた」と帰国されたお客様から連絡が入り、どうしたらよいかを先輩に聞いたところ、「ハハハハ、今頃はドライバーの奥さんがそのカーディガンを着てるよ」と言われて、「何てことを言うんだろう、この人は」と思ったのですが、それが現実なんだと、その後、忘れ物の捜索をするたびに実感しました。
スイスのホテルに指輪をお忘れになったときは、スイスだから出て来るかもと期待しましたが、ダメでした。
ミラノのホテルに着物(和服)のハンガーをお忘れになり、「旅行の後半に再びミラノに立ち寄るので、その際に引き取りに行く」とホテルに伝えてほしいとメールしてこられたお客様は、当然、ホテルが保管してくれていると思い込んでおられるご様子でしたので、「ハンガーが残っている可能性は低いので、あまり期待をされないように」とご案内したうえでホテルに問い合わせをしましたが、やはり、残ってはいませんでした。ひょっとしたら、イタリアのことですから、そのままクローゼットの中に残っているかも、という淡い期待もあったのですが・・・・。ホテル側も、「わざわざハンガーを探しに来るってどういうこと?」という反応だったので、日本の伝統的な衣装、着物のための特別なハンガーだと説明すると、初めて「申し訳ありません」という言葉が出てきました。
でも、悪いことばかりではありません。一生懸命に対応してくれたホテルもありました。
南西フランスのサンテミリオンにある5つ星ホテル、オステルリー・ドゥ・プレザンスです。お客様がチェックアウトされてすぐに、ホテルからマイヨーロッパに電話がかかってきました。お部屋に忘れ物をされているので、お客様に連絡を取ってほしいとのことでした。お客様に連絡すると、「いや、何も忘れてないよ」とのお返事でしたので、それをホテルに伝えると、「いやいや、本を2冊と小さなコンピューター(電子辞書でした)がお部屋に残っている」とのこと。もう一度お客様に連絡したら、「あら!本当だわ!(笑)」
お客様はその日、約40キロ離れたボルドーにお泊りの予定だったので、忘れ物をタクシーでボルドーのホテルまで運んでもらって、一件落着したのでした。
お客様の忘れ物のために日本にまで電話をしてくれたうえに、タクシーを使って40キロも離れたホテルまで届けてくれるとは、さすが、5つ星ホテルの対応ですね。
実は、私自身も、スペインのホテルに忘れ物をしたことがあります。レオンのパラドールでした。しかも忘れたものは下着。わざわざ送ってもらうほどのものではないのですが、置き忘れてきたのかどうかがわからず、なぜ荷物の中にないのかが不思議だったので、確認のためにマドリッドから電話をしてみました。すると、「保管してるよ」とのこと。送ってくれると言ってくれましたが、送料がもったいないので、丁寧にお礼を伝え、処分してくれるようにお願いしました。ラテンの国なのに、スペイン人って意外にきっちりしているなあと感じました。
今回のO様の指輪の件も、スペイン人の真面目さを再認識した出来事でした。
ありがとう!サンチャゴ・デ・コンポステーラのパラドールのハウスキーパーさん、コンシェルジュさん!